第97号数字3分閲覧 45
発行 · 雑学書庫 別館
クラスに誕生日が同じ友達、思ったよりよくいるのでしょうか?
一年は365日なのに、何人くらい集まると誕生日が重なるのでしょうか?
誕生日が同じ二人は、思ったよりずっとよくいます。無作為に集まった23人の中に、誕生日が同じ人が一組でもいる確率は約50.7%、ほぼ半分です。一年が365日あることを思うと、驚くほど少ない人数です。
自分と同じ日を探すのではありません
この数字が不思議に感じられるのは、ふつう自分と誕生日が同じ人を思い浮かべるからです。でも問われているのは、誰でもいいから二人の誕生日が重なるかどうかです。23人いれば、二人ずつ組を作る方法は253通りにもなります。
一人目はほかの22人と、二人目は残りの21人と比べることができます。こうして足していくと組の数は一気に増え、誕生日が重なるチャンスもそれだけ多くなります。
重ならない確率から数えます
計算は逆から考えると簡単です。全員の誕生日が違う確率を求めて、全体から引くのです。二人目が一人目と違う確率は365分の364、三人目が前の二人と違う確率は365分の363です。こうして23人までかけると約49.3%になり、残りの約50.7%が誕生日が重なる確率です。
人数が増えると確率はさらに速く上がり、30人で約71%、50人で約97%、57人で約99%になります。
「183人は必要」という誤解
一年の半分を超える183人ほど集まらないと五分五分にならない、と考える人は多いです。これは自分と誕生日が同じ人を探す問題と混ざった考え方です。23人の中に自分と同じ誕生日の人がいる確率は約6%しかなく、それが半分を超えるには253人ほどに聞く必要があります。聞いた人どうしで誕生日が重なることもあるので、183人より多く必要なのです。
誕生日が特定の月に偏ると計算が狂いそうですが、偏りがあるほど重なる確率はむしろ少し上がります。実際の出生データで調べても、五分五分になる人数は23人のままだという分析があります。
ワールドカップの名簿とセキュリティでも
2014年のブラジル・ワールドカップのとき、BBCが23人ずつ32チームの名簿を調べると、半分の16チームに誕生日が同じ選手がいました。韓国代表にはそんな組が二組もありました。
この原理はコンピューターのセキュリティでも使われます。ファイルを短い固有の値(ハッシュ)に変えるとき、値の種類がとても多くても、思ったより少ない数で同じ値が出ることがあります。これを狙う方法を「誕生日攻撃」と呼ぶため、セキュリティ用のハッシュはわざと長く作られます。
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23人集まるだけで、誕生日が同じ二人がいる確率は半分ほどです。自分の誕生日ではなく、誰でもいい二人の組の数が速く増えるからです。
まとめ・参考メモ · Britannica·Wikipedia. Britannica「Birthday problem」(23人で約50%・57人で約99%・183人の誤解・253人)とWikipedia「Birthday problem」(確率表・2014年W杯のBBC分析・誕生日攻撃)を参考にしました。誕生日が均等で2月29日を除いた計算です。
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