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発行 · 雑学書庫 別館
3時30分が「세 시 삼십 분」になるのはなぜ?
「時」は「세 시(セ シ)」なのに「分」は「삼십 분(サムシップ プン)」。韓国語に数詞が二通りある事情を探ります。
韓国語には数を数える言葉が二通りあります。하나・둘・셋(ハナ・トゥル・セッ)のような固有語の数と、일・이・삼(イル・イ・サム)のような漢字語の数です。3時30分を「세 시 삼십 분(セ シ サムシップ プン)」と読むのも、時は固有語で、分は漢字語で数える習慣が定着したからです。
固有語の数は99まで
固有語の数は하나(ハナ、1)から열(ヨル、10)まで数え、十の位は스물、서른、마흔、쉰、예순、일흔、여든、아흔(20〜90)と続きます。そのため99までは「아흔아홉(アフナホプ)」のように固有語で数えられます。
その先は事情が違います。昔の言葉には百を表す「온(オン)」と千を表す「즈믄(チュムン)」があり、1447年に作られた『釈譜詳節』にも즈믄が見られます。しかし今は数としてほとんど使わないため、100を超えると「백(ペク、百)」「천(チョン、千)」のような漢字語の数を使います。
何を数えるかで分かれる
おおむね、個数を数えるときは固有語、順番や番号、お金や測った値を言うときは漢字語を使います。「세 명(三人)」「두 개(二つ)」「다섯 살(五歳)」「한 시간(一時間)」は固有語で、「삼 층(三階)」「오 월(五月)」「천 원(千ウォン)」「이십 분(二十分)」、電話番号は漢字語です。
同じ1でも読み方によって意味が変わります。「1번 문제(1番の問題)」の「일 번(イル ボン)」は番号を指し、「한 번 더(ハン ボン ド、もう一回)」の「한 번」は回数を表します。そのため「1번을 1번 더 풀어요」は「일 번을 한 번 더 풀어요(1番をもう一回解きます)」と読んで初めて意味が通じます。
時と分が分かれた事情
時計はこの違いが一目でわかる場所です。時は「한 시、두 시(ハン シ、トゥ シ、1時、2時)」のように固有語で、分と秒は「일 분、십 초(イル プン、シップ チョ、1分、10秒)」のように漢字語で読みます。なぜこう分かれたのかははっきりした説明がなく、文法の規則というより長く使われてきた言葉の癖に近いものです。
そのため「삼 시 삼십 분(サム シ サムシップ プン)」や「세 시 서른 분(セ シ ソルン プン)」は意味は通じても不自然に聞こえます。年齢も似ています。「스무 살(スム サル)」は固有語、「이십 세(イシップ セ)」は漢字語で、どちらも「二十歳」として正しいのですが、「이십 살(イシップ サル)」のように混ぜると不自然になります。
形が変わる数
固有語の数は、後ろに単位が付くと形が変わることがあります。하나・둘・셋・넷・스물は「한 개、두 개、세 개、네 개、스무 개(一つ、二つ、三つ、四つ、二十個)」になり、「석 달(ソク タル、三か月)」「넉 잔(ノク チャン、四杯)」のように古い形が残った言葉もあります。
漢字語の側にも例外があります。6月と10月は「육월(ユグォル)」「십월(シブォル)」ではなく「유월(ユウォル)」「시월(シウォル)」と読み、そう書きます。発音しやすい音で定着したもので、正書法もこの音に従っています。カレンダーの数字は6と10でも、声に出して読むときはパッチム(終声)が抜けるわけです。
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韓国語では個数と時は固有語で、番号やお金、分と秒は漢字語で読みます。99を超えると漢字語だけが残ります。
まとめ・参考メモ · 『釈譜詳節』(1447)・ハングル正書法・韓国語数詞の概要. 時を固有語、分を漢字語で読むのは慣習で、なぜそう分かれたのかは定説がありません。「온」「즈믄」は中世韓国語の数詞で、今は数としてほとんど使いません。
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