第3号暮らし3分閲覧 26
発行 · 雑学書庫 別館
スイカに塩を少し振ると、より甘く感じます
果物に塩をひとつまみ。糖が増えたのでしょうか?

スイカに塩をひとつまみ振ると、より甘く感じます。迷信でも、塩が糖に変わるわけでもありません。ごく少量の塩が、甘味を覆い隠していた苦味や酸味を少し抑える、味の相互作用です。
苦味が減ると、甘味が
果物の甘味は、弱い苦味や青臭さ、酸味と一緒に存在することがよくあります。塩をほんの少し振ると、この苦味が和らぐことを示す研究や料理の経験があります。スイカひと切れには、塩が数粒あれば十分です。塩味がはっきり感じられる手前の範囲での効果とされています。
糖が増えたわけではありません。覆い隠していた味が弱まることで、もともとあった甘味がよりよく聞こえるようになるのです。雑音が減ると歌がくっきり聞こえる感覚に似ています。「塩が舌の上で砂糖になる」というのは、よくある誤解です。砂糖の分子が増える化学反応ではなく、味が重なったときに感じる割合が変わることに近いのです。
ひとつまみが限度です
指でつまみ上げる程度を超えると、効果はなくなり、塩味だけが残ります。スイカやチョコレートの上の塩は、味の輪郭を添えるもので、塩味をつけるためのものではありません。すでに塩辛いスープには当てはまりません。スープに塩を足すことと、甘い果物の上にほんの少しのせることは、別の話です。
この話が当てはまるのは、塩味がまだあまり感じられない、ごく少量の場合だけです。量も、人や食べ物によって異なります。トマトやメロンに塩を少し振ることも、同じような経験として語られています。甘いものを「もっと甘く」しようと塩をたくさん入れるのは、方向が違います。
台所で試すなら
同じスイカの半分だけに軽く塩を振り、振っていないほうと続けて食べ比べると、違いを感じやすくなります。甘味が「新しく生まれた」というより、「よりはっきりした」に近い感覚です。熟しきっておらず苦味が残るひと切れでは、よりはっきり感じられるという話もあります。
少量で苦味を抑える効果が出る範囲と、塩味がはっきり感じられる範囲は異なります。ひとつまみでも多すぎれば、甘味は引き立たず、塩味だけが残ります。健康のためにナトリウムを減らすこととは別に、「甘味を強めるために塩をたっぷり」では、期待とは違う結果になることがあります。味のバランスは、量で決まります。
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ごく少量の塩は、甘味を新しく生み出しません。甘味を覆い隠していた苦味を弱めるだけです。
まとめ・参考メモ · 塩と苦味. ごく少量の塩が一部の苦味を抑え、もともとの甘味をより感じやすくするという話です。量は食べ物によって異なります。
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