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第8号暮らし3分閲覧 21

発行 · 雑学書庫 別館

冷めたコーヒーがもっと苦く感じられたら、何が変わったのでしょうか?

味が変わるのではなく、香りが先に飛んでいきます。

冷めていくコーヒーのカップと、薄れていく湯気

注いだばかりのコーヒーは平気だったのに、メッセージをいくつか送ってからまた手に取ると苦い。豆が傷んだわけではありません。湯気が消えるにつれて、味が伝わってくる順番が変わるのです。

熱いうちは香りが先に届きます

熱いコーヒーは、まず香りが鼻に届きます。その香りを、香ばしい、少し甘い、と味と一緒に感じます。糖分が少なくても、湯気が立っている間は味がまろやかに感じられます。

冷めると、香りはほとんど立ち上らなくなります。舌の感覚だけが残り、舌にはもともとあった苦味が感じられます。ぬるくなって初めて「もともと苦かったんだ」と気づくことがよくあります。冷めることでカフェインが新たに生まれるわけではありません。同じ一杯でも、鼻から受け取る情報が減ると、舌で感じる苦味が前面に出てきます。香りが抜けると、「味が変わった」というより「感じる組み合わせが変わる」に近いのです。鼻と舌が一緒に働いているときと、舌だけが残ったときでは違う、と考えるとよいでしょう。

苦味はなかなか弱まりません

甘味は温度が下がると感じにくくなりますが、苦味はそれでも残ります。コーヒーの苦味は、カフェインだけの話ではありません。豆を焙煎するときに生まれる成分も、大きな部分を占めています。

カップを長く置いておくと、香りの成分がさらに空気中へ逃げていき、同じ濃さでも「香りで飲んでいた一杯」が「味で飲む一杯」に変わりやすくなります。失敗したコーヒーというより、感覚が受け取る情報が減った状態に近いのです。「冷めると成分が二倍になる」というのも、よくある誤解です。水が少し減っても、その程度で「急に二倍」にはなりません。苦味が前面に出てきた、と考えるほうが近いのです。

湯気があるうちに一口

もっとおいしく飲みたいなら、まず砂糖を入れるのではなく、湯気が残っているうちに一口飲んでみてください。すでに冷めていたら、電子レンジで強く温めすぎるより、短時間だけ温めて香りを再び立たせるほうがよい場合があります。

冷たいコーヒーがいつも苦いとは限りません。最初から冷たく抽出した飲み物は、抽出方法が違うので別の話です。ここで取り上げているのは、熱い状態で注いだあとに冷めてしまった、あの一杯です。苦くて嫌な味というより、香りが抜けたあとの味に近いと考えるとよいでしょう。再び温かくなると、香りが少し戻ることもあります。砂糖を足す前に、まず温度を確かめてみてください。

冷めたことで苦味が新たに生まれたわけではありません。香りが抜けると、もともとあった苦味が前面に出てきます。

まとめ・参考メモ · 温度とコーヒーの香り・味. 温度が高いほど香りの成分が立ち上りやすく、冷めると香りが減って、舌で感じる苦味がより表に出やすくなります。冷めることでカフェインが増えるわけではありません。

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冷めたコーヒーがもっと苦く感じられるのはなぜでしょうか?

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