第42号暮らし2分閲覧 30
発行 · 雑学書庫 別館
コップに入れた氷はなぜ沈まないのでしょう?
石は沈むのに、氷だけは水の上にあります。同じ水がどう変わるのか見てみましょう。
コップに氷を入れると、底に沈まず水に浮かびます。小石は沈むのに氷だけが浮くので、氷がとても軽い別の物質のように見えます。材料が違うからではありません。同じ水が凍ることで、占める場所が広がったのです。
凍ると占める場所が広がります
水は凍ると、少しすき間が広がります。同じ量の水がより広い場所を占め、重さは変わりません。凍ると体積がおよそ9パーセント大きくなるといわれています。そのため、同じ大きさで比べると氷は水より軽くなります。軽いほうが上に浮かびます。
ほとんどの物質は、固体が液体より重いため沈みます。水が固体になっても浮くのは、珍しい性質です。「氷はもともと別の軽い材料」という考えは誤解です。冷蔵庫の氷も、そのコップの水と同じ物質です。白く見えるのは、氷の中にある小さな空気の泡が原因であることが多いのです。浮くのは、その白い色のためではありません。
溶けてもなかなかあふれません
家でもすぐに確かめられます。水の入ったコップに氷を入れると、氷が沈んだ分だけ水が押し上げられます。氷が全部沈むわけではありません。上の一部分は空気の側に残っています。
その氷が溶けても、コップから水があふれないことがよくあります。水面から出ていた部分が溶けることで、自分が押し上げていた場所を再び満たすからです。すでにあふれそうなほど水を入れたところに氷を追加すると、入れた瞬間にはあふれることがあります。ウイスキーのオン・ザ・ロックのように氷を入れる飲み物でも、同じ原理で氷が浮いています。塩水では液体の密度が変わるため、浮く高さが少し変わることがあります。
池は上から凍ります
冬の池の氷にも、同じことが起きています。淡水は約4°Cで最も重くなります。さらに冷えるとかえって軽くなって水面にとどまり、その層が先に凍ります。そのため、氷は底に沈まず水面にとどまります。下のほうは比較的冷たさが弱く、生き物が冬を越しやすくなります。海水は塩分のため、このパターンが少し異なります。
飲み物を冷やすために入れる氷も同じです。浮いている間、冷たい面が飲み物に触れています。全部溶けると、その場所は再び水になり、甘みが少し薄くなることがあります。
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氷が浮くのは、水が凍ると体積が増え、同じ大きさでも水より軽くなるからです。4°Cでの密度異常によって、池も上から凍ります。
まとめ・参考メモ · USGS Water Density · NOAA JetStream sea water. 淡水は約4°Cで密度が最も大きく、凍ると約9%膨張して、液体の水より軽くなります。USGSとNOAAは、この密度異常(density anomaly)と氷が浮く理由を説明しています。ほとんどの物質とは異なり、水の固体は液体より軽いのです。
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