第72号健康3分閲覧 38
発行 · 雑学書庫 別館
しゃっくりを止める裏技、本当に効くのでしょうか?
冷たい水、息止め、スプーン一杯の砂糖。家庭ごとに違う裏技を、科学はどう見るのでしょうか?
しゃっくりは、胸とおなかの間にある筋肉、横隔膜がひとりでにぴくっと動くことで起こります。急に息を吸い込んだ瞬間に声帯がぱっと閉じ、そのとき「ヒック」という音が出ます。たいていは数分のうちに自然に止まります。
音は声帯から出ています
横隔膜は、息をするたびに上下する筋肉です。この筋肉が思いがけず一度縮むと空気が勢いよく入り、その直後に声帯が素早く閉じて空気をせき止めます。せき止められた空気がぶつかる音が、しゃっくりの音です。
急いで食べたとき、炭酸飲料を飲んだとき、大笑いしたときや緊張したときによく起こります。ただ、はっきりした理由がないまま起こることのほうが多いのです。
裏技は誰にでも効くわけではありません
イギリスの国民保健サービス(NHS)は、冷たい水を少しずつ飲む、少しの間息を止める、砂糖を飲み込む、レモンをかじる、酢をなめる、ひざを胸に抱え込んで前かがみになる、といった方法を紹介しています。それと同時に、役に立ったと感じる人は多いものの、誰にでも効くという根拠はないとはっきり書いています。
息を止めたり冷たい水を飲み込んだりすると呼吸のリズムが一時的に変わり、止まる人もいます。けれども、何もしなくてもたいてい数分で止まるため、最後に試した方法が効いたように記憶されやすいのです。
驚かせると止まるのでしょうか
しゃっくりをしている人の後ろから「わっ」と驚かせる方法もよく知られています。ところが、NHSが紹介する方法の中にこれはなく、効果を示す根拠もありません。むしろNHSは、ストレスや興奮といった強い感情を、しゃっくりのきっかけとして挙げています。
紙袋に向かって呼吸する方法はリストにありますが、袋を頭からかぶってはいけないとわざわざ書き添えているほど、注意が必要です。遊び半分で試す方法ほど、まず安全を考えましょう。
よく起こるなら食べ方から
しゃっくりがよく出るなら、まず食べ方や飲み方を見直してみましょう。NHSは、炭酸飲料やお酒、熱い飲み物を避け、急いで食べないようにすすめています。ガムをかんだりたばこを吸ったりすると空気を飲み込みやすく、辛い食べ物や、熱いものの直後にとても冷たいものを口にすることもきっかけになります。
48時間以上続く場合や、何度も繰り返して生活に支障が出る場合は受診するよう案内しています。まれに、ほかの病気や飲んでいる薬が原因のことがあるためです。
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しゃっくりは、横隔膜のぴくっとした動きと声帯が閉じることで生まれる音で、裏技よりも時間がたつのを待つほうが確実な場合が多いのです。
まとめ・参考メモ · NHS「Hiccups」・MedlinePlus. NHS(2023年6月レビュー):民間療法が誰にでも効くという根拠はない、避けたい飲食物と習慣、48時間を超えたら受診。原因の多くははっきりしない(MedlinePlus)。
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