第142号技術4分閲覧 17
発行 · 雑学書庫 別館
シークレットモードなら誰にもバレない?
シークレットモードは自分の端末に残る記録を減らすだけで、サイトや会社、通信会社からは隠してくれません。
ブラウザのシークレットモードでネットを見れば、誰にも知られない気がします。でも、シークレットモードが隠してくれるのは主に自分の端末の中の記録です。ウィンドウを閉じると閲覧履歴とCookieが消えるだけで、訪れたサイトや会社、通信会社の側には今まで通り痕跡が残ります。
消えるのは自分の端末の記録
シークレットウィンドウを開くと、そのウィンドウで見たページの一覧、サイトが保存したCookie、入力欄に書いた内容が、ウィンドウを閉じた瞬間に消えます。だから同じパソコンを使う家族が閲覧履歴を開いても、何を見たかは出てきません。こっそりプレゼントを選ぶときや、人のパソコンで少しだけログインするときに役立つのはこのためです。
ただし、すべてが消えるわけではありません。シークレットウィンドウでダウンロードしたファイルや新しく追加したブックマークはそのまま残ります。ダウンロードした写真や文書はダウンロードフォルダーに残っているので、隠したいなら自分で削除する必要があります。
外からはそのまま見えます
インターネットは、自分の端末とサイトが信号をやり取りして動いています。シークレットモードは自分の側に残る記録を減らすだけで、この信号そのものは隠しません。そのため、訪れたサイトは自分が来たことがわかりますし、会社や学校のWi-Fiを使えばその管理者が、家では通信会社が、どのサイトに接続したかを見ることができます。
シークレットウィンドウでもログインすれば、そのサイトは自分が誰なのかすぐにわかります。シークレットウィンドウでポータルサイトにログインして検索すると、その検索は自分のアカウントの活動として残ることがあります。ウィンドウを閉じてCookieが消えても、すでにサーバーに残った記録まで消えるわけではありません。
思ったより誤解されています
2018年にアメリカで460人を調べた研究では、多くの人がシークレットモードは実際よりも多くのことを隠してくれると信じていました。会社や通信会社には見えないとか、広告の追跡を防いでくれると考える、といった具合です。ブラウザの最初の画面にある説明文を読んでも、誤解がすべて解けるわけではなかったそうです。
ですから、シークレットモードは同じ端末を使う人に記録を残さないための道具だと考えるのが正確です。共用パソコンを使ったあとは、シークレットウィンドウかどうかに関係なく、まずログアウトする習慣のほうが確実です。
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シークレットモードは自分の端末に残る閲覧履歴とCookieを消すだけで、サイトや会社、通信会社からは接続の痕跡がそのまま見えます。
まとめ・参考メモ · Google Chromeヘルプ、Wuほか(2018年、WWW). Chromeの公式案内と、ブラウザ別のシークレットモードへの誤解を調べた研究です。消える範囲はブラウザによって少し異なることがあります。
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