第209号数字4分閲覧 85
発行 · 雑学書庫 別館
エレベーターの4階ボタンは、なぜFと書かれているのでしょう?
数字の4を避けたい気持ちが、ボタンの名前を一つ変えました
韓国のマンションや病院のエレベーターで、4の代わりにFと書かれたボタンを見かけることがあります。Fは英語で4を意味するFourの頭文字です。数字の4の音が「死」と同じで避けたがる人が多いため、階はそのままにして名札だけを替えたのです。
音のせいで避けられる数字
韓国語では4は「サ」と読み、死を意味する漢字「死」と同じ音です。中国語でも4(sì)と死(sǐ)は声調が違うだけでほとんど同じに聞こえ、日本語でも4を「し」と読むと死と音が重なります。そのため、3つの国には4を避ける似た習慣が広がっています。
日本の病院の中には、4号室と9号室を設けないところもあります。9を「く」と読むと苦しみを意味する「苦」と同じ音になるからです。反対に中国では、8が「お金をもうける」という言葉と音が似ていて人気があります。2008年の北京オリンピックの開会式が8月8日の夜8時8分に始まったのも、この数字をわざわざ選んだ結果です。
F階も13階も実際にはあります
F階は消えた階ではなく、4番目の階に別の名前をつけただけです。Fさえ使わず、3階の次のボタンをいきなり5階と書く建物もあり、その場合5階と書かれた場所が実際には4番目の階です。
西洋では13が不吉とされ、似たことが起きています。アメリカのエレベーター会社オーチスの広報担当者は2002年、自社の記録によれば高層ビルの最大85%が13階という名前を使っていないと話しました。12階の次が14階や12A階になるという具合です。カナダのバンクーバーでは、4のつく階と13階をすべて抜いたため、実際は53階建てのビルが60階建てとして宣伝されたこともあります。
番号を飛ばすと起きる問題
名前を変えるだけのことが、いつも無害とは限りません。火事のとき、消防士は外から階数を数えたり階の番号を見たりして動きますが、番号が飛んでいると、通報した人が言った階と実際の高さがずれることがあります。煙が立ちこめた階段では、この違いが救助を遅らせかねません。
そこでバンクーバー市は2015年10月から、新しく建てる建物は階の番号と部屋番号を飛ばさず順番につけるよう定めました。すでに建っている建物には適用していません。緊急時に自分の居場所を伝えるなら、ボタンに書かれた名前だけでなく、下から数えた実際の階数も一緒に言うほうが確実です。
F階は4番目の階の別名にすぎず、番号を飛ばすと緊急時に階を取り違えるおそれがあります。
まとめ・参考メモ · バンクーバー市2015年の階・部屋番号規定、オーチス広報担当者の発言(2002年). バンクーバーは2015年10月20日から新しい建築申請に連続番号を求めた。85%はオーチス自社の記録に基づく広報担当者の推定で、のちに会社は確認していない。
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