第192号数字3分閲覧 99
発行 · 雑学書庫 別館
摂氏と華氏、数字が同じになる温度はたった一つ
マイナス40度では摂氏と華氏が同じ数字になります。二つの目盛りの違いがわかると理由が見えてきます
摂氏と華氏は、マイナス40度でまったく同じ数字になります。摂氏マイナス40度は、華氏でもマイナス40度です。二つの目盛りは0度の位置も1目盛りの大きさも違うので、ちょうど一か所で重なるのです。
1目盛りの大きさが違う
摂氏は水が凍る温度を0度、沸騰する温度を約100度とし、その間を100目盛りに分けます。華氏では同じ区間が32度から212度までなので180目盛りです。そのため摂氏が1度上がると、華氏は1.8度上がります。アメリカ国立標準技術研究所(NIST)も、摂氏1度の間隔は華氏1.8度の間隔に等しいと説明しています。
出発点も違います。水が凍る温度は摂氏では0度、華氏では32度です。まとめると、華氏は摂氏に1.8を掛けて32を足した値です。逆に華氏から32を引いて1.8で割ると摂氏になります。
マイナス40度で重なる理由
摂氏0度のとき、華氏の数字は32だけ先を行っています。ところが摂氏が1度下がるたびに華氏は1.8度下がるので、両者の差は0.8ずつ縮まります。32を0.8で割ると40なので、摂氏でさらに40度下がったマイナス40度で差がゼロになります。
それより寒くなると、今度は華氏の数字のほうが摂氏より小さくなります。マイナス40度はシベリアや南極の真冬にしか出ない気温なので、日常で二つの数字が同じになる場面を見ることはほとんどありません。
頭の中でざっくり換算する方法
アメリカの天気予報やレシピで華氏を見かけたら、正確な式の代わりにざっくりした計算でも大丈夫です。華氏から30を引いて2で割ると、摂氏に近い値になります。華氏68度なら、68から30を引いて2で割って19度となり、実際の値20度とほぼ同じです。逆に摂氏を2倍して30を足すと華氏になります。
この概算は天気くらいの温度ではよく合いますが、高い温度では大きくずれます。オーブンの温度、華氏350度をこの方法で計算すると160度になりますが、実際は約177度です。料理のように温度が大事なときは、1.8で割る正確な式を使うほうがよいでしょう。
体温98.6度も同じ計算
アメリカのドラマで熱が「100度」を超えたというのも華氏です。華氏100度は摂氏で約37.8度です。よく平熱として言われる華氏98.6度は、摂氏37度をそのまま換算した値です。
華氏の数字が大きく見えても驚く必要はありません。摂氏1度が華氏1.8度なので、同じ変化でも華氏では数字が大きく動くのです。
摂氏に1.8を掛けて32を足すと華氏になります。二つの目盛りはマイナス40度で一度だけ同じ数字になります。
まとめ・参考メモ · アメリカ国立標準技術研究所(NIST)、SI Units – Temperature. 摂氏1度の間隔が華氏1.8度に当たることと、正確な換算式を案内しています。「30を引いて2で割る」はこの記事の概算なので、高い温度では誤差が大きくなります
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