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第238号暮らし3分閲覧 30

発行 · 雑学書庫 別館

シャボン玉に虹色が揺らめく理由

染料ではなく、薄い膜で光が重なって見える色です

暗い背景の前で大きなシャボン玉の膜に虹色の渦

シャボン玉が虹色に見えるのは、膜に染料が入っているからではありません。ごく薄い石けん水の膜の外側と内側で反射した光がぶつかり、波長ごとに強まったり打ち消し合ったりするからです。膜の厚みが少し変わるだけでも見える色が変わり、玉が揺れるたび模様が流れていきます。

外側と内側の面から光が戻ってくる

シャボン玉の壁は、空気にはさまれた薄い石けん水の膜です。日光が当たると、一部は外側の面で反射し、一部は膜の中へ入って内側の面で再び反射します。内側から戻る光は、外側ですぐ跳ね返った光より少し長い道を通ります。

二つの光が目の前で重なると、ある色(波長)はそろって明るくなり、ある色はずれて弱まります。物理学ではこれを薄膜干渉と呼びます。The Physics Classroom も OpenStax も、同じ原理で石けん膜や油膜の色帯を説明します。光は粒子のようにだけ振る舞うのではなく、波のように重なり合えます。

膜の厚みが変わると色も変わる

同じ玉でも、上が薄く下が厚いことが多いです。水が下へ流れ落ち、少しずつ乾きながら厚みが場所ごとに変わるからです。厚みが違えば強まる波長も違い、ピンク・緑・紫のような渦巻く模様が生まれます。

頭を少し傾けたり玉が揺れたりすると見る角度も変わり、同じ場所の色が一瞬で違って見えることもあります。RSC Education の案内も、水が下へ抜けて色が変わると指摘します。だから一枚の静止した虹というより、動く色の地図に近く見えます。

黒い点は光が打ち消し合う場所

玉がさらに薄くなると、ほとんど黒く見える部分が出ます。膜が可視光の波長よりはるかに薄くなると、外側・内側の反射光がほぼすべての色で打ち消し合い、反射光がほとんど残りません。OpenStax は、ごく薄い石けん膜が暗く見える理由として、片方の反射だけで位相(波のずれ)が変わる点もあわせて説明します。

つまり虹色は「色素を塗った球」ではなく、厚みと角度に応じて光が選ばれて見える現象です。雨のあと道路に残る薄い油膜の色帯も、同じ系統の干渉です。Scientific American の雨道の油膜の説明も、二つの面から戻った光の重なりで整理しています。

シャボン玉の虹色は染料ではなく、薄い膜の外側・内側の反射光が波長ごとに重なって起こる干渉です。

まとめ・参考メモ · Physics Classroom · OpenStax · RSC · SciAm. 薄膜干渉(外側・内側反射の強め合い・弱め合い)、厚さ・角度による色の変化、ごく薄い膜の黒い領域は Physics Classroom・OpenStax(§27.7)・RSC 基準。SciAm は雨の路面の油膜(同系)参照。位相の細かい表現は資料で差があります。

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