第233号暮らし3分閲覧 112
発行 · 雑学書庫 別館
アイスで頭がキーン、脳が凍った?
脳が凍ったのではなく、口蓋や鼻の奥が急に冷えて神経が頭痛信号を出したのです。
アイスクリームやかき氷を急いで食べたあと額が一瞬痛むのは、脳が凍ったからではありません。口蓋と鼻の奥が急に冷えて血管と神経が頭痛信号を出す「冷刺激頭痛」です。たいていは数分以内におさまります。
口蓋の血管が急反応
メイヨー・クリニックの神経科案内では、とても冷たいものを急いで食べると口の中やのど奥の血管がすばやく縮み、また広がって痛み受容体が働くと説明しています。血管の大きさが一気に変わると、そのまわりの痛み信号が強くなります。
クリーブランド・クリニックも、急に冷えた口を温めようとするときに起きる短い痛みだと見ています。いわゆる「ブレインフリーズ」ですが、脳組織が凍ったり傷つく現象ではありません。口蓋をすばやく冷やすアイスやかき氷、スラッシュがよくきっかけになります。同じ冷たい飲み物でも、少しずつ飲めば刺激は弱まりやすいです。
額が痛む理由は経路
口蓋と鼻の奥付近には、三叉神経につながる翼口蓋神経節の経路があります。そこの信号が額やこめかみ側で感じられる「関連痛」のように伝わる、という説明が多くあります。口が冷えているのに頭の前がキーンとするのは、この伝達経路のせいだと考えられます。
米国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)の頭痛案内も、脳そのものは痛みをあまり感じず、周囲の痛み神経からの信号が頭の奥から来たように感じられることがあると述べています。NINDS側にブレインフリーズ専用の文書はなく、頭痛の一般的な仕組みの案内です。
たいていはすぐ消える
クリーブランド・クリニックの案内では、多くの場合数秒から約2分で消えるとされています。国際頭痛分類(ICHD)では、冷刺激を取り除いたあと10分以内におさまる短い頭痛として扱います。長く続く別の頭痛とは様子が違います。
ゆっくり食べると口が一気に冷えにくく、案内には舌で口蓋を少し温める方法も出てきます。血管の大きさの変化なのか神経刺激なのか、細かい説明は資料ごとに少し違います。金属がより冷たく感じる話とは別で、冷たい食べ物による短い頭痛の話です。
頭がキーンとするのは脳が凍ったからではなく、口蓋と鼻の奥が急に冷えた信号です。
まとめ・参考メモ · Mayo Clinic·Cleveland Clinic·NINDS. メイヨー・クリニック・ニュース(冷刺激頭痛・血管サイズ変化)、クリーブランド・クリニック(数秒〜約2分、翼口蓋神経節の名称)、NINDS頭痛一般案内(脳は痛み感覚が弱い)を参照。NINDSに専用ページはなく、機序の言い方は資料で異なります。
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