第230号技術3分閲覧 60
発行 · 雑学書庫 別館
ブルートゥースの名前は、デンマーク王のあだ名から来ています
仮につけた「青い歯」というあだ名が、そのまま正式な名前になりました
イヤホンやスピーカーをスマホにつなぐブルートゥースは、10世紀のデンマーク王ハーラル・ブルートゥースのあだ名にちなんだ名前です。英語で「青い歯」という意味で、もともとは正式な名前が決まるまでの仮の名前でした。
王のあだ名が技術の名前になりました
ブルートゥースの公式サイトによると、ハラル王は958年にデンマークとノルウェーを一つにまとめた王として知られ、死んだ歯が暗い青灰色だったことから「ブルートゥース」というあだ名がつきました。
1990年代半ば、インテル、エリクソン、ノキアが集まり、異なる機器を短い距離で無線でつなぐ技術の標準について話し合いました。このときインテルのジム・カーダックが、この名前を仮のコードネームとして出しました。王がスカンジナビアを一つにまとめたように、この技術がコンピューター業界と携帯電話業界を一つにまとめることを願ったのです。公式サイトには、マーケティング担当がもっとすてきな名前を見つけるまでの場つなぎだったと書かれています。
仮の名前がそのまま定着しました
正式な名前の候補はラジオワイヤー(RadioWire)とPAN(パーソナル・エリア・ネットワーク)で、PANが最有力でした。ところが調べると、すでにインターネット上で数万か所に使われていました。ラジオワイヤーは商標の確認が発売前に終わりませんでした。
そうしているうちにブルートゥースという名前が業界に急速に広まり、変えられなくなりました。1998年5月には、エリクソン、IBM、インテル、ノキア、東芝の5社がブルートゥースSIG(技術の標準を管理する団体)を正式に発表しました。発表文では、携帯電話やノートパソコンなどの機器をケーブルなしでつなぐ、世界中で使える2.45GHz帯の近距離無線技術と紹介されています。
ロゴにも王のイニシャルがあります
ブルートゥースのロゴは、古い北欧の文字であるルーン文字を二つ重ねて作った形です。二つの文字は、ハラル王の名前の頭文字にあたります。スマホの設定画面で見かける角張ったマークが、まさにそれです。
名前は英語の略語のように見えても、何かを縮めた言葉ではありません。公式サイトも何の略でもないと明かしています。青い電波が出るから付いた名前でもありません。今ではイヤホンや自動車、キーボードまで、さまざまな機器をつなぐ技術を指す名前として定着しています。
ブルートゥースはデンマーク王のあだ名で、仮につけた名前がそのまま正式な名前になりました。
まとめ・参考メモ · ブルートゥース公式サイト・インテル. ブルートゥース公式サイトの名前の由来の説明、インテルの1998年のプレスリリース、インテルの製品解説に基づきます。名前が決まった時期は、1996年の会議とする資料と1997年とする資料で少し異なります。
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